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【開催報告】会津若松市グローバル人材育成事業 第2回ワークショップ

7/15(日)に、会津若松市が主催する「グローバル人材育成事業」において、第2回のワークショップを開催しました。
今回は、「地域を知り、グローバルを考えよう」というテーマでワークショップを行いました。

まずはそれぞれの好きなものと夏の予定を交えながらの自己紹介。お互いのワクワクする計画を聞き、より夏休みが待ち遠しくなったところで前半スタート。前回のワークショップで話し合った「グローバル」という言葉に関してのイメージ、そして先日訪問したJICA二本松で会った方々のことを思い出しながらそれぞれが思い描く「グローバル人材」に必要な力や心構えを班の中で話し合いました。コミュニケーション能力、誰とでも仲良くなれる能力、他の人を尊敬して受け入れる力、英語力などなど、身近なところにグローバル人材になるヒントはたくさん隠れているようです。

 

次に地元の会津について考えます。会津にあるもの、というお題に関してチーム対抗で何個出せるか勝負しました。普段生活しているからこそ色んなものが当たり前に感じてしまいますが波に乗ってくると、会津の観光地や名産物だけではなく「おいしい空気」など地元ではない視点に立って客観的に会津を観察した答えも出てきました。

 

そして後半は教室を飛び出して街歩きをしました。自分ではない、会津にいる他の人の視点から普段見慣れている鶴ヶ城の周りを散策します。グループ内で出た案は修学旅行生、歴史好きの外国人旅行客、海外からの留学生、旅行好きのお年寄りなど。そこから1人ずつ役を選び、その人の気持ちになりきって鶴ヶ城へ出発。「ただでも暑いのにお年寄りだったらこの暑さもっと大変だろうな」「日本語がわからない外国人向けに英語の看板がたくさんあるのに 気づいた」「でもお城の歴史の説明とかも英語で聞けたら良いかも」みんなたくさん気づきがあったようです。

 

その後、実際に鶴ヶ城に来ている人は会津のことをどう思っているのかを知るために、周りの人へのインタビューにも挑戦しました。知らない人へ話しかけるのは恥ずかしいしちょっと怖い感じもします。インタビューしてもいいですかって聞いて断られたらどうしようと色々な心配もありました。でもこれは成長するチャンスと捉えて、断られても諦めないで挑戦し続ける気持ち、そして今回のワークショップの目標でもある他の人の立場に立つことを学べました。相手は旅行中でスケジュールが詰まっていたのかもしれない、相手は暑い中とても疲れていたのかもしれない、自分の声のかけ方が相手をちょっと怖がらせてしまったのかもしれない等と相手の立場に立って少し想像力を膨らませるとインタビューを断られても落ち込むだけではなく色々学べることが見えてきました。

ワークショップの最後は今日の様々な発見から会津をより良く出来るようなアイディアを各グループで提案しました。今ある歴史的な景観を保ちながら色んな人が過ごしやすいよう自然をモチーフとしたベンチを増やす、色んな国から来た人が観光を楽しんでもらえるように多言語で観光案内できるQRコードを観光地に設置するなど自分たちの街・会津をもっと素敵なところにしようと色んなアイディアを発表できました。

 

立っているだけで溶けてしまいそうなくらい暑い日にワークショップにたくさんの生徒さんが参加してくれてスタッフ一同とても嬉しかったと共に、暑い中街歩きとインタビューにもチャレンジした生徒のみなさんは本当によく頑張りました。まだプログラム序盤で緊張している様子の生徒さんもいますが、だからこそ自分の意見を発表する時や勇気を出してインタビューする時などに時折見せるきらっとした顔に私はとてもわくわくしました。一人ひとりと丁寧に向き合って、それぞれの持っている光るものを大事に「グローバル人材」として伸ばしていきたいとまた強く願った1日となりました。

(プロジェクトメンバー・中原かゆき)