8月3日(木)から7日(月)までの5日間、千葉県柏市にて『プラチナ未来人財育成塾』が実施されました。
当企画では、全国から集まった中学生103名が毎日の講義から、日本や世界の未来について考え、そして自分はその社会でどう生きていきたいのか、どのような大人になりたいのかを真剣に考えました。
Unicul Laboratoryとしましては、参加中学生が講義内容について理解を深めるためのグループワークや、自分の今と向き合い将来を考えるためのグループワークを作りました。
その様子を、チューターリーダーを務めました齋藤亮子(東京学芸大学教育学部3年)より報告致します。
《活動内容》
*講義内容を振り返り、理解を深めるグループワーク*
各界の第一線でご活躍される先生方の講義を聞き、「先生は皆に何を伝えようとしていたのか」「先生の意見に対して皆はどう考えるか」といった視点から、講義内容について理解を深めました。
*自分の今に向き合い、未来を描くグループワーク*
これまでの人生を振り返り、自分が大切にしている考え方は何であるのか、自分の「信念」は何であるのかを考えるためのグループワークを行った後、その「信念」を大切にできる「仕事」は何であるのかを考えることで、未来の自分を描きました。
(ここで私たちが大切にしたのは、「自分と向き合う」ということ、そして「職業」と「仕事」の違いを意識させることで、「なりたいもの」ではなく「やりたいこと」を考えることでした。)
《期間を通しての変化》
4泊5日という長いようであっという間に過ぎていった5日間を経て、中学生は本当に変わりました。初日は緊張してグループワークに集中することなどできなかった彼らが、最終日には堂々と自分の夢を語り、そしてこの期間中に学んだことを、グループのメンバーの目を見ながらアドリブで話しているのです。相手の目を見ながら話すことも聞くことも難しく、「伝える」ことと「話す」ことの区別がついていなかった彼らが、たった5日間でこんなにも変わるだなんて思いもしませんでした。毎日の講義を聞く姿勢も、グループワークに対する姿勢も、本当に大きく変わった瞬間を目にすることができました。
変化が見られたのは中学生だけではありません。彼らに5日間つきっきりで関わった大学生チューター達も大きく変わりました。「中学生にどのように声をかけたら、彼らの学びを最大化できるのか」「自分の将来も見えていないのに、中学生に将来を考えさせることなどできるのか」。日が経つにつれ、中学生の変化を目の当たりにしたからこそ、チューター自身も悩み、苦しい思いを抱きました。「自分がしていることは間違っていないのか」「本当に価値を届けられているのか」、不安が尽きない毎日を過ごした彼らですが、その不安と悩みは中学生に真剣に向き合っていなければ出てこないものです。毎日宿舎に帰っては中学生の様子を振り返り、明日はどうしようか、もっとこうしたら良いのではないか、と意見を出し合う様子は、1ヶ月前のチューター研修時からは考えられないものでした。中学生に真っ向からぶつかった彼らは本当に大きく変わったと思います。
《最後に》
準備期間中も本番期間中も上手くいかないことが多く、何度も挫折しました。「本当にこれでいいのか」と何度も思いました。それでも最後まで走り抜けることができたのは、私たちが作ったグループワークに楽しそうに取り組んでくれる中学生の皆がいて、彼らをサポートすべく本気で向き合ってくれたチューターの皆がいて、そして常に私たちの思いを汲み取ってくださったプラチナ構想ネットワークの事務局の方々がいてくださったからです。この場をお借りして、皆様に厚く御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
プラチナ未来人財育成塾2017@柏
チューターリーダー
齋藤亮子