2022年8月18日から8月21日までの4日間、福島県会津若松市にて「あいづ未来人財育成塾2022」が開催されました。
「あいづ未来人財育成塾」は、会津若松市が主催する中学生対象の合宿形式のキャリア教育プログラムです。 3泊4日の合宿の中で、様々な分野で活躍する講師陣の講演とグループワークを通じ、次世代のリーダーを育成することを目的としています。Unicul Laboratoryでは期間中のグループワークの設計・運営を行い、チューターとして中学生の期間中の生活のサポートを行いました。
活動報告
「あいづ未来人財育成塾2022」では、「講義振り返り」「会津(地元)について知ろうワークショップ」「世界に1つだけの木をつくろうワークショップ」「無人島ワークショップ」の4種類のグループワークを行いました。また、最終日には成果発表をおこないました。
講義振り返り
計6名の講師の方による講義がありました。中学生が受動的に講義を聞くのではなく、自分の学び変えるために、講義を通して学んだ言葉を、印象に残った強さの順、そして、振り返った時に思い浮かんだ速さの順で書き出しました。そして自分の言葉で表現することで理解を深めると同時に、他者と共有することで新たな発見を見つけ、考えを深めました。
会津(地元)について知ろうワークショップ
自分たちが生活する会津のまちを実際に歩き、AicTや定住コネクトスペースで働く方々にお話を伺いました。地元で働く方々のお話を伺うことで、地元にどんな仕事がありどんな人がどんな働き方をしているかを学んでいただけたと思います。
世界に1つだけの木をつくろうワークショップ
このワークショップでは、過去の体験を振り返り、自分が何をすることが好きなのか、どのような人でありたいのか、真正面から向き合ってもらいました。
自分にとって大切なことを明確にしてから、将来も続けていたいこと、あり続けたい姿、そして将来の夢を考えました。自らの体験から自分の「好き」を分析し、夢や目標を設定するという難しいワークでしたが、周りの仲間と意見を交わしながら楽しくワークに取り組んでくれました。
無人島ワークショップ
一つの無人島(夢や理想の職業)を見据えてそこにたどり着くためのプロセスを考えるワークショップです。
ステップを考えた上で、そのステップのうちの一つが達成できなかったらどう行動するかを考えます。目標や夢にたどり着くために必要なことは何か、もし達成できなかったらどのように舵を切るのか、たくさん悩みながら自分の人生の地図を完成させていく様子がうかがえました。
成果発表会
中学生の皆さんが、将来の夢や合宿を通して学んだことをまとめ発表しました。それぞれ自分らしさにあふれる素晴らしい発表でした。4日間、中学生の皆さんが一生懸命悩み、話し合い、考え抜いた成果が出ていたと思います。初めは緊張と不安でいっぱいだった皆さんが、自信やわくわく、希望にあふれた発表をしていて、チューター一同、本当に嬉しく、心から感動しました。素敵な発表を、本当にありがとうございました!
開催後記
私たちチューターは、皆さんに自信を持ってチャレンジしてもらうために、言葉にすることを怖がらず、まずは仲間や家族に目標や夢を語ってみてほしいという思いがありました。さらに、この合宿を通して、夢や目標に対して向き合い、悩むこと、そして悩み方を学んでほしいという願いもありました。
中学生の皆さんにとって、自分の進路を考え抜き、言葉にするワークは決して簡単ではなかったと思いますが、次第に楽しい表情が見えてきて、友達と夢や目標について話している姿に勇気をもらいました。「来年も絶対参加する!」「ありがとう」という中学生の皆さんの言葉が、心から嬉しかったです。
リーダーとして至らぬところもあったかと思いますが、あいづ未来人財育成塾を無事に開催できたのは、会津若松市役所の皆様、大学生チューターの皆さん、そして参加者の皆さんのおかげです。ありがとうございました。
そして何より、このような素晴らしい機会をくださった会津若松市の皆様に、重ねて心からの感謝を申し上げます。
(チューターリーダー 館 彩子)