2013年春、高校生が将来について考える機会をつくりたい、そして目的を持って進路選択をしてほしい、という想いから、<Queque>のプロジェクトはスタートしました。
はじまりは「ハイスペック・ノービジョン」――やりたいことはわからないけど、とりあえず偏差値の高い大学へ、とりあえず大手企業へ、という風潮――への問題意識でした。
それから数年、「ハイスペック・ノービジョン」の課題が必ずしも解決されたわけではありませんが、わたしたちは、より普遍的な課題に立ち向かっているのではと考えるようになりました。
「人生100年時代」が到来するとともに、終身雇用の崩壊、転職の一般化、副業の解禁など、生き方と雇用をめぐる環境はめまぐるしく変化しています。
その中で、従来は「受験」や「新卒時の就職」のタイミング限りであったはずの「進路選択」が、一生続いていくものになりました。
また、インターネットやSNSが普及するとともに、中高大を通し、職場体験やインターンシップを経験することが一般的になってきました。
その中で、進路の選択肢に関する情報や体験の機会は充実してきました。
すなわち「進路選択の機会」や「情報」は増える一方です。
しかしながら、「進路を選ぶための考え方」を学ぶ機会は、多くの人が経験する現在の教育課程にはありません。
このままでは、せっかくの機会も体験・経験も十分に活かすことができず、納得のいく、オーナーシップのある生き方からは遠ざかってしまいます。
こんなもったいない事態を防ぐには、どうすれば良いのか。
わたしたちUnicul Laboratoryは、中学校・高校の間に、進学・就職・その後まで一生役に立つ「進路の選び方・将来の描き方」を伝える機会をつくることが重要と考えます。
具体的には、社会環境の変化を見極めながら、自分の心の声と向き合い、自分で自分の道を切り拓いていく力を早いうちから身に付けることが望まれます。
現在、メンバーはそのような想いのもとに集い、「進路を選ぶための考え方」を学ぶ機会を提供しています。
<Queque>はQuest for quest、訳せば「冒険のための冒険」の略です。できるだけ多くの中学生・高校生に「未来を描き、切り拓くチカラ」を届けるべく、日々奔走していきます。