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【開催報告】会津若松市グローバル人材育成事業の第1回ワークショップを開催しました

7月2日に、会津若松市が主催する「グローバル人材育成事業」の2023年度 第1回ワークショップを開催しました。

企画趣旨

グローバル人材育成事業とは、会津若松市が主催する会津地域の高校生を対象としたプログラムです。英語カフェへの参加やサマーキャンプを通して、国際社会・異文化に触れ、グローバルな視点を身につけることを目指しています。

私たちUnicul Laboratoryは、2017年度より本事業のプログラムのうち「グローバル人材としての自分」を考えるワークショップの企画・運営を担当しており、今年度は全4回のワークショップ及び成果報告会の企画運営を担当させていただきます。

今年度のワークショップについて

今年度の「グローバル人材としての自分」を考えるワークショップでは、全4回ワークショップを通して、以下のような目標を設定しました。

これらの目標を達成するために、高校生のみなさんには、「じぶん宝探し①」→「じぶん宝探し②」・「人生路線図」→「まちあるき」→「夢創りマインドマップ」・「無人島Quest」という順番でワークショップを体験していただきます。

「じぶん宝探し」とは、「無人島Quest」ワークショップを一部アレンジしたものです。

通常であれば無人島Questは最終回に実施することが多いワークショップです。

しかし、無人島Questをワークショップの1回きりで終わらせるのではなく、何度も考えて更新していくことが重要というメッセージを伝えるため、「じぶん宝探し」及び「無人島Quest」を何回か実施するという構成に変更しました。


今年度は、6校から計26名の高校生のみなさんが集まりました。

2023年度参加校

  • 会津学鳳高等学校 11名
  • 葵高等学校 7名
  • 会津高等学校 3名
  • 若松商業高等学校 2名
  • 喜多方高等学校 2名
  • 会津若松ザベリオ学園高等学校 1名

プログラム参加前のアンケートでは、「自分の小さな視点を変えたい」「他校の同年代の方たちと交流してみたい」など、さまざまな想いを持っていらっしゃることがうかがえました。

初回は、「じぶん宝探し①」です。

目標

じぶん宝探し①では、

  • 自分の将来の夢を明確にする
  • 自分の将来の夢を実現するために取り組むべきことを、今の知識でわかる範囲で明確にする

の2つを目標にして個人ワークとグループワークに取り組み、自分の夢に向かって何をするべきか考えていく、という内容です。

じぶん宝探し①

じぶん宝探しをする前に、将来のことを考えるときは「なりたいもの(I want to be …)」と「やりたいこと(I want to do …)」を分けて考えることが大切、ということを伝えました。

例えば・・・
なりたいもの(Be):学者になりたい! 看護師になりたい! など
やりたいこと(Do):地球温暖化を解決したい! 病気の子どもを救いたい! など

そこから、「なりたい自分(やりたいことがやれている自分)」と「現在の自分」とを比べてどう違うか、何が足りないかを書き出してもらい、グループ内でシェアしました。「免許」や「資格」などといった物理的に必要なものの他に、「諦めない心」や「コミュニケーション力」などといった精神面において必要なものを書き出している様子が多くみられました。

ここで出した「足りないもの」を夢をつかむために手に入れたい宝物に見立て、その宝物を手に入れるためにはどうすれば良いか?必要なことは何か?を考えていきました。

あるグループでは、生徒同士でお互いに何をするべきか助言し合っている様子が見られ、「アドバイスしたり話し合えたのが良かったです。新しい発見がありました。」という嬉しい声も聞けました。

そして、夢の達成のために明日から取り組むことをグループ内で宣言しました。

参加者からは、「一歩踏み出すことを宣言してやる気が出ました!」という前向きな声や、「案外自分の夢が分からないことを知りました」という気づきを得た声、「他人と自分では視点の違いが多くあることが分かりました」というグループで対話したからこその声をいただきました。

開催後記

今回は、自分の将来の夢を深掘りしたうえで、それを叶える第一歩を踏み出すには何をすればいいか考えました。

高い解像度で考えられた生徒さんもいればなかなか具体的には考えにくかった生徒さんもいたようですが、全4回のワークショップを通して解像度を高めていけるようにプログラムを組んでいますので、焦らずに楽しく将来について考えていければと思います。

(第1回メインファシリテーター 野本隆大