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【開催報告】大宮国際中等教育学校にて、第5回ワークショップ「無人島Quest」を実施しました。

12月18日に、さいたま市立大宮国際中等教育学校の中学2年生、3年生16名を対象として、第5回となる「無人島Questワークショップ」を実施しました。

第1回から第3回まではオンライン開催でしたが、最終回である今回は前回同様、対面での開催となりました。

<参考>

ワークショップ全体について、前回の詳細についてはこちらをご覧ください。

目的

今回のワークショップの目的は、

  1. 自分の夢の実現のために必要なものを洗い出し、客観的な意見も参考にしながら、アクションプランを立てる 
  2. 「プランどおりに進まなかった場合にどうするか」を考え、自分の中で譲れない部分を洗い出す
  3. 今後夢が変わったとしても活用できる、夢を実現するための考え方を身につける

の3点でした。

それではメインファシリテーターを担当した杉山が、早速当日の内容をお伝えしていきます。

当日の内容

まず最初にアイスブレイクとして「無人島に1つモノを持っていくとしたら?」を共有し合いました。ナイフやマッチといったシンプルな小道具から、キッチンから寝具まで備わっている船というような、捻られた答えをする生徒もいました。

続いて本題です。

今回は「ユメトーク」「無人島Questマップ~自分編~」「無人島Quest~他人編~」「嵐が来たら」というステップでワークを進めました。

ユメトーク

ここでは、第4回のワークショップの成果物を見返しながら、「10年後になりたい職業」を付箋に書き出し、共有し合いました。

無人島Questマップ~自分編~

続いてユメトークで書き出した「10年後になりたい職業」を無人島(=目的地)と見立てて、たどり着くために必要なステップ(=得たい経験や能力など)を付箋に書き出しました。

Uniculの社会人・大学生メンバーと話すことでさらにステップを書き足していき、夢までのステップを時系列順に並び変えていきます。

無人島Questマップ~他人編~

先ほどまでは生徒自身の夢に向かって必要なステップを書き出していきましたが、今度は、隣の生徒の夢について、「自分がその夢を目指すとしたら、どんなステップが必要だろう?」を考えて、付箋に書き出していきました。

自分の10年後になりたい職業と、隣の人のものについて、それぞれ必要なステップを考え、並び変えることができたら、ペアワークでそれぞれの無人島マップを説明し合いました。

自分で作った無人島マップと、隣の人に作ってもらった無人島マップとを見比べてみて、違いに気づいたり、自分のマップを修正・変更します。

嵐が来たら

生きていく中で、社会や身の回りに起こる予想もできない大きな変化を「嵐」と捉え、もし、自分の無人島マップを進める中に嵐が起こったらどう対応していくのか考えました。

先ほどのペアで、それぞれの無人島マップの中で特に重要そうなステップを取り除きあい、そのステップがなかったらどうするかを以下のような視点から考えていきます。

・そのステップを通らなくても辿り着けそうか?

・迂回経路はあるか?目的地を変更する必要があるか?

・そもそもその目的地にどうしても辿り着きたいか?

これらを考えることで、「絶対必要な島とあまり必要のない島があること」「迂回回路がない場合は、その島は夢をかなえるためには頑張りどころであること」「当初の目的地とは異なる目的地が見つかれば、その共通点が自分にとって譲ることのできない大切な要素であること」がわかりました。

まとめ

最後に教室を2つのグループにわけ、全5回を通じた学びを共有し合いました。

開催後記

まずは、コロナの大変な状況の中で全5回のワークショップを無事終えることができ、協力いただいた先生方や参加してくださった生徒の皆さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

今回のワークショップは、「ワークショップをする前の自分と後の自分」や、「異なる価値観や考えを持った仲間と自分」の違いや変化を大事にしてほしいという思いを持って準備しました。生徒の皆さんに書いていただいたアンケートや感想から、その思いが伝わったことがわかり、とてもうれしいです。

全5回のワークショップに参加して得た学びをそのままにしておくのではなく、これからの人生を歩んでいく中で何度も何度も考え直し、アップデートし続けて欲しい、今回参加してくださった生徒の皆さんなら必ずできると、強く感じました。

集合写真(ワーク中はスタッフ・参加者ともにマスクをして万全の感染対策をいたしました。集合写真撮影時だけ一時的にマスクを外しております。)

(第5回メインファシリテーター 杉山美貴)