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【開催報告】大宮国際中等教育学校にて、第5回ワークショップ「無人島Quest」を開催しました

12月3日に、さいたま市立大宮国際中等教育学校の中学2年生・3年生を対象として、「無人島Quest」ワークショップを実施しました。

<参考>
前回の詳細についてはこちら(第4回開催報告)をご覧ください。

目標

最終回となる今回は、

  • 自分の夢の実現のために必要なものを洗い出し、客観的な意見も参考にしながら、アクションプランを立てる 
  • 「プランどおりに進まなかった場合にどうするか」を考え、自分の中で譲れない部分をあぶり出す  
  • 今後夢が変わったとしても活用できる、夢を実現するための考え方を身につける

という3点を目標に「無人島Quest」ワークショップを実施しました。早速、当日の内容について説明していきます。

なお、コロナ感染症対策のため換気を十分に行い、消毒の徹底及びマスク着用のうえ実施しております。

当日の内容

アイスブレイク

まずはじめに、アイスブレイクとして、「無人島Quest」に絡めて「無人島に1つモノを持っていくとしたら何を持っていくか」について話しました。

ユメトーク

次に、前回のワークショップで考えた内容を思い出しながら、「10年後にありたい姿」について「なりたいもの」と「やりたいこと」に分けて考え、付箋に書き出しました。

無人島Questマップ〜自分編〜

次に、自分の「10年後にありたい姿」を目的地の無人島に見立て、その目的地に到達するために必要なステップを考えて付箋に書き出し、それらを時系列順に並べた「無人島マップ」を作成しました。

無人島Questマップ〜他人編〜

次にペアを組んで、お互いに相手の「10年後にありたい姿」で無人島マップを作成し、共有しました。お互いに夢へのステップを考え合うことで、自分だけでは思いつかなかった夢の実現方法についても考察を深めていました。

オンライン参加の生徒もいましたが、難なくペアワークをこなしていました

嵐が来た

次に、ペアの相手の無人島マップの中から、お互いに重要そうなステップを取り、取られた人は、そのステップがなくなった時の対処法について、

  1. そのステップを踏まなくても自分の夢を達成できそうか
  2. そのステップの代わりに別のステップを踏むことで自分の夢を達成できそうか
  3. そもそも、設定している夢をどうしても達成したいか

という3つの切り口で考えました。

①を考えたとき、達成できそうと考えるなら、そのステップは必要性が低いステップだと分かります。

続いて②を考えてみて、達成できなさそうと考えるなら、そのステップは絶対に頑張って通らなければいけないステップです。一方、達成できそうと考えるなら、夢を叶える方法は別にもあるということが分かると思います。

また、③では、どうしても達成したい夢であれば、その夢は自分にとって譲れないものだと思います。違う夢でもよいのであれば、当初設定した夢と新しく考えた夢を比較することで、自分にとって譲れない要素があることが分かります。

以上のことを踏まえたうえで、「嵐が来た」のワークからわかることをワークシートに書き出し、グループで共有しました。

最終的には、以下のような無人島マップが完成しました。

まとめ・エンディング

今回が最終回ということで、最後に全5回のワーク内容を振り返ったうえで、全体を通した感想をワークシートに書き出し、参加者全員を二つのグループに分けて共有しました。

最後に、スタッフが参加者に向けて、メッセージを伝えました。

「自分の意志をはっきりと持って選択をしていってほしい」「何かを変えるために自分にできることは案外ある」など、それぞれが自分の伝えたいことを伝える最後の機会となりました。

開催後記

参加者からは、

  • 夢を叶えていく方法を考えられた
  • 夢を叶えるのに必要な能力について客観的な意見を取り入れることができた
  • 1回目からずっとファシリの方に寄り添っていただいて、自分の価値観や夢、これからしたい生き方などを知る事ができた

などの感想をいただき、企画してよかったと感じました。

私は昨年度から、大宮国際中等教育学校でのワークショップの企画に携わらせていただいており、活発に意見を出す様子にこちらも毎回刺激を受けています。参加者の皆さんの未来にはいくつもの選択肢があると思います。その分、悩むことも多いと思いますが、その度にこのプログラムを思い出して、将来のビジョンを描き直してもらえると嬉しいです。

集合写真(ワーク中はスタッフ・参加者ともにマスクをして万全の感染対策をいたしました。集合写真撮影時だけ一時的にマスクを外しております。)

(第5回メインファシリテーター 野本隆大